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知りたい!
赤みの理由!

ビジネスでもプライベートでも、お付き合いを楽しみたいのに頬や胸元などの赤みが気になって…という方も多いはず。赤子がその謎に切り込みます。

Q:どんな人が、お酒を飲むと赤くなるのですか?

A:“悪酔いのもと”と言われるアセトアルデヒドを分解する「2型アルデヒド脱水素酵素(ALDH2)」が遺伝子的にない人、もしくは極端に少ない人です。特に、日本や中国、韓国といったアジア人に多く当てはまり、海外では「Asian glow」「Asian flush」と言われることもあります。ゲノムデータベースENSEMBL社(本社:イギリス)の推計(※1)によれば、日本の人口の42%はDNAにALDH2酵素を持っていないことが明らかになっています。

Q:赤くなることで何かリスクはあるのですか?

A:筑波大学医学群の研究(※2)では、「2型アルデヒド脱水素酵素(ALDH2)」のない人がアルコールを飲んだ場合、赤みのほかさまざまな症状を起こすことが明らかになっています。また、久里浜医療センターの研究(※3)によると、ALDH2が不足していて赤くなる人は、アルコールを自然分解できないため、将来的に食道や胃系疾患にかかる可能性が約4倍高くなるといった研究結果があります。

Q:赤みの治療法はあるのですか?

A:生まれ持った遺伝子の問題であるため、完全な治療法はありません。対策として、アセトアルデヒドの分解を助けるアミノ酸などを食事などから摂り入れるといった方法があります。

Q:「お酒が弱い」と「赤み」になるのですか?

A:全く関係がありません。お酒に酔っ払う状態は、アルコールが体内でアセトアルデヒドに分解される際に起こります。つまりお酒に弱い人は、アルコールにセンシティブな人なのです。
一方、赤くなるのは、遺伝子的にアセトアルデヒドを分解する酵素がない(もしくは限りなく少ない)人。そのため、赤くなる方の中には、お酒が弱い人も強い人もいるのです。

(※1) ENSEMBL – ensemble.org, Nucleic Acids Res. 2021, vol. 49(1):884–891

(※2) Br. J. clin. Pharmac. (1988), 26, 96-99

(※3) Cancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention Vol. 5. 99-102, February 1996

※これらの成分の説明は特定の製品の効能・効果を説明したものではありません。

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